xrcdとは

xrcdとは…

CDの革命XRCD!


CD制作技術に革命を生み出したXRCD
「CDには、未知な可能性を秘めている」・・・と、音質改善に希望の夢想を持ち続けたJVCの数人のエンジニアが想起し、数年間の年月を費やして生み出したのがXRCDである。その研究成果は偉業とも云う画期的なものです。
1996年にXRCDの製法が世界に発表され、世界中の音楽評論家達がその優れた音楽性を聴き“唖然”としました。中でも、アメリカの署名音楽専門評論家は「芸術品」と呼びました。
マスタリング哲学の違い:
昨今、IT技術の進化によって、マスタリング方法も大きく変化しています。技術者達も、労を費やさず音源制作する事が可能となっています。又、高ビット、ハイ・サンプリングと・・・桁数の多い音源を制作しております。
XRCDは、この既成の機器を使わず、オリジナルのマスタリング機材を制作しました。更に、コンソールに使われているケーブルの素材、純度、ケーブルの方向性、長さ、配置位置が適正か否か?・・と云った事を詳細に分析し、独自の理想とするコンソールを創り上げています。
豊富な経験と匠の技:
1960〜70年代に制作されたアナログ・レコードの音質は、「例外的に素晴らしい・・・」と音楽愛聴者の方々がよく云われます。その秘密は、マスタリング、並びに、カッテングに携わった技術者達の豊かな経験と、技と、感性を打ち込んでいたのです。しかも、技術者達は、お互いに技を競い、その匠の技を磨き続けてきた努力の結晶なのです。
その理由は、アナログ・マスターテープの周波数帯域が広い、原音の持つ音の厚み、空気感、温かさ、深み、細かなニュアンスを表現する決定的利点があります。
アナログ音源と収録時間の徹底管理:
一般販売CDは長時間を収録したCDが主流です。購入者も収録時間が長い程、「買い得」をしたと思う人が多い事も事実です。XRCD制作にはオリジナル・マスターテープ【原盤】の使用を原則とします。その理由は、アナログ・マスターテープの周波数帯域が格段に広いためです。この超高音質を維持する為にXRCDは収録時間を64分以内に制限しております。収録時間が長くなると線速度を遅くし、ピット干渉の原因になり音質劣化となります。

XRCDに秘められた制作工程


1)音源の厳選

原則として、マスタリングに使用する音源は、録音時のオリジナル原盤の持ち込みを義務付けます。更に、原盤の質、技術内容を厳格に検査の上、採用の決定が行われます。

2)24Bits収録

アナログ・テープの原盤は広帯域信号が記録されております、その広帯域信号を、そのまま24ビットに取り込みます。
更に、劣化の原因となるコンフレッサーやリミッター等は一切使用致しません

3)収録時間制限

記録ピット密度が高すぎるとピット干渉を起します。このピット干渉を阻止する為、収録時間を64分以内に制限します。
Master Music制作のxrcd24の場合は最長62分に制限、高音質、高分解度を確保しております。

4)最良好電源供給

マスタリング・スタジオは完璧な密室で作業を致します。
外部からの突入ノイズを徹底遮断、マスタリング作業中には、空調設備を含む、室内機器の電源は全て止め、作業中は懐中電灯で進めます。この徹底した高安定電源とクリーンな電流供給で高透明度な音質を確保しております。

5)徹底した設備管理

原音に忠実な音質を維持するため、マスタリングからレーザー・カッティングに至る機器の全てが特別設計され、xrcd制作のための専用機材が使われます。更に、生産工程の場でも、xrcdプレス機を厳選したプレス機が使われます。

6)原音の徹底管理

Master Music レーベルを制作するマスタリング・チームは、xrcdの音質劣化の有無を確認するため、本番生産に入る前にテスト・プレスを行います。テスト・プレスと原音の劣化を確認し、作業が行われます。

7)徹底した生産管理

Master Musicレーベル制作チームは、業界のブラック・ボックス(管理不可)と云われている工程にまで、きめ細かく目を通し、徹底した音源の維持管理が行われております。